2019/06/24 15:59

食べ物の性質は、例えば調理することで変えることができます。
また、食べ物の栽培、調理、
販売にたずさわる人々の態度によっても、多少変化します。
調理は、食べ物の性質を変えます。
冷たい食べ物を熱くし、乾いた食べ物を
水分や油分を含んだものに変えることができます。
例えば、オート麦に冷たいミルクを加えただけでは、
乾燥したままで、冷たく、重く、ヴァータとカパを増加させます。
しかしポリッジにすると、水分と暖かさが加わり、
ヴァータ減少の食事をとっている人に適した朝食となります。
食べ物のプラーナ(呼気)の強弱を測る方法はないのですが、
プラーナのない食べ物を食べていると、
精気が衰え、疲れやすくなります。
現代のような、生産、加工、包装、そして流通という
食べ物生産のやり方や、電子レンジによる調理食物は、
プラーナを減少させたり、破壊してしまいます。
加工食品の中には、目と食欲に訴えるよう、
さまざまな添加物が含まれているものがありますが、
これらの添加物は、健康なからだの組織を構成する栄養にはならず、
からだに備わった感覚を麻痺させ、アーマ(毒)の状態にします。
そして、そのような不良食品を食べつづけていると、
もっと欲するようになってしまいます。
私たち人間は、わずかなことにでも影響されてしまうと、
アーユルヴェーダは説いています。
食べ物を調理する者の態度や気持ちが、
食べ物に伝わらないはずはありませんから、
愛情をもって料理されたものを食べるのが最良です。
怒りながら料理したものは、消化しにくいかもしれません。
多くの加工食品には、微量で性質のわからない添加物もあり、
それを習慣的に食べていると、どんな影響が出ないともかぎりません。
また、どんなで食べ物も、体質にあわないものを
多量に摂取するのは良くありません。
適合性や適量は人によって異なり、
またそのときのドーシャのバランスによっても違います。
健全な食べ物でも、食べ方を間違えるとアーマを増加させます。
例えば、蜂蜜をそのまま少量食べるのは健康に良いのですが、
加熱すると消化吸収ができなくなり、アーマが増加します。